貨物の輸入前に関税率を知りたいという場合、
基本的に実行関税率表を見て各品目のHSコードごとに確認します。
実行関税率表とはこちらのページでも紹介している分厚い本ですが
税関のHPでも見る事が出来ます。(最新の実行関税率表をクリック)
そして輸入したい貨物の類を探し、
右端の税率をクリックします。
すると各HSコード事に税率が記載されております。
関税率の種類が5つに分かれていますのでそれぞれを説明します。
1.基本税率
日本に輸入される貨物に課される基本の税率
2.暫定税率
事情により関税を一時的に高くしたり低くしたりする必要がある場合
この税率を期間限定で使用します。
3.WTO協定
WTO加盟国からの輸入は基本税率ではなくこちらの税率を使用します。
基本的にほぼ通常の輸入はこちらのWTO協定税率を使用します。
WTO加盟国一覧はこちら
4.特恵GSP
一般特恵関税と呼ばれ後進国からの輸入に対して通常の税率よりも
低い税率が適用される事が一般的です。
5.特別特恵LDC
4.の一般特恵制度対象国よりももっと後開発途上国からの輸入品に対する
特恵関税制度です(基本的に関税無税)
上記5つが関税率の種類になります。
かなりややこしいですが基本的にはWTO税率と特恵関税率を比較する事が
多くなると思います。
上記で紹介した税関HPからHSコードと税率を検索する方法ですが
関税協会のwebタリフというHSコード検索システムの方が
見やすい上、キーワード検索もできますのでお勧めです。
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