原産地証明書や減免税に関する事以外でも
税関では輸出入者様の質問に答えてくれる窓口がございます。
1.原産地証明書や特恵関税全般に関して
原産地規則についてのお問い合わせ先(原産地調査官)
2.HSコード、品目分類に関して
関税分類(税番)・関税率についてのお問い合わせ先(関税鑑査官)
3.一般的な問い合わせ全般
輸出入通関手続等についてのお問い合わせ先(税関相談官(室))
親切丁寧にご指導頂けますのでご活用されることをお勧めします。
世界のHSコード分類事例を用いた関税削減手法を紹介します。
最終更新日 By 河副太智 Leave a Comment
原産地証明書や減免税に関する事以外でも
税関では輸出入者様の質問に答えてくれる窓口がございます。
1.原産地証明書や特恵関税全般に関して
原産地規則についてのお問い合わせ先(原産地調査官)
2.HSコード、品目分類に関して
関税分類(税番)・関税率についてのお問い合わせ先(関税鑑査官)
3.一般的な問い合わせ全般
輸出入通関手続等についてのお問い合わせ先(税関相談官(室))
親切丁寧にご指導頂けますのでご活用されることをお勧めします。
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HSコードの”HS”とは、”Harmonized Commodity Description and Coding System”
の略称であり、和訳すると“商品の名称及び分類についての統一システム”
となります。
HSコードはHS条約の品目表に基づいて作成されており、世界200か国・地域以上が
使用しているシステムです。
HSコードの使用目的としては
① 関税率の設定
② 国際貿易統計の編纂
③ 原産地の決定
④ 貿易交渉 (例; WTO EPA)が挙げられ当サイトで扱う分野は
①と③が主になります。
「品目分類」とは、輸出入される貨物をHS品目表の一つの項目に当てはめることで、
日本では輸出で使用するHS品目表を「輸出統計品目表」、
輸入で使用するHS品目表を「実行関税率表」と呼びます。
例えば「精米」のHSコードを実行関税率表で調べると”1006.30″に分類されます。
この“1006.30”というHSコードを2桁毎に分解すると
頭2桁の10を「類」(Chapter)と呼び
頭4桁の1006を「項」(Heading)と呼び
頭6桁の100630を「号」(Subheading)と呼びます。
HSコードの構成を図で表すと以下のようになります。(精米のHSコード1006.30の例)
別の図で表すと以下のようになります。(精米のHSコード1006.30の例)
「類」(Chapter)の上の概念に「部(SECTION)」があり、
「精米」のHSコード”1006.30HS”は2部に属する事になります。
次の図は85類「電子機器及びその部分品」が「項(4桁)」「号(6桁)」と
進むにつれ品目の詳細が特定されていく様子を表しています。
この図を見ると「類(2桁)」レベルでは「機器」全体に対する大まかな分類になっており、
「項(4桁)」レベルでは「電動機」「発電機」「ケーブル」などより細かな分類になり、
「号(6桁)」レベルでは世界共通単位の中で最も深く品目を分類する事ができます。
これ以降の桁は各国が独自に定める分類規定に従う事になります。
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貿易貨物の輸入者は品目によって関税を支払う事になります。
その関税率は基本的には品目の分類によって変わり、
ルールも基本的には各国によって変わります。
しかし、この関税というのは品目によっては原産地証明書を
提出する事により関税無しで輸入する事ができるようになる事があります。
紙切れ一枚で数百万の関税をゼロにする事だって可能です。
輸入者にとっては是非活用したい制度でしょう。
このような原産地証明書を提出する事によって減免税の恩恵
を受ける事を特恵関税制度と呼びます。
ではここで代表的な特恵関税の種類をご紹介します。
1.一般特恵関税制度(Generalized System of Preferences:GSP)
これは開発途上国を原産地とする品目の中から指定の品目に対し
関税の減免税が行われるものです。書式はGSPとかForm Aなどと呼ばれます。
2.特別特恵関税制度(Least developed country: LDC)
これは上記で申し上げました一般特恵制度対象国よりももっと
後開発途上国からの輸入品に対する特恵関税制度です。
一般特恵よりもさらに安い関税(基本無税)となります。
ちなみに一般特恵が適用される国と特別特恵が適用される国
の一覧はこちらのページで確認ができます。
3.経済連携協定(FTA,EPA)
ニュースでよく聞く特恵関税の種類はこちらになります。
一般特恵、特別特恵は取引の国の経済力によるものでしたが
このFTA,EPAというのは仲の良い国の2国間の間や
複数の国が輪になって予め決められた関税率で貿易貨物の
輸出入を行う事になります。
このブログでのメインテーマになっていくと思いますので
これからじっくり紹介していこうと思います。