VNMとは非原産材料の事を表す
Value of Non-originationg Materialsの略です
(EUではNOMと呼びます。)
FOB価格からこのVNM(非原産材料)を引いたものを
RVC(Regional Value Content)やQVC(Qualifying Value Content)
と呼ぶ事もあります。(協定によって異なる)
非常にややこしいのですがこれら同じ意味で
それぞれ異なるFTA/EPAによって呼び方が変わりますのでご注意ください。
計算式は以下のようになります。
※税関セミナースライドより引用
実質的変更基準に付加価値基準を用いて特恵受益国の原産品として
認めてもらうケースの例に以下のようなものがあります。
※税関セミナースライドより引用
上記の例では特恵受益国タイで製造された果汁飲料HSコード2202.90
の原料が第三国のマレーシアの原料を使って製造されていた場合
タイの原産品として認めてもらうには
HS2202.90の品目別分類規則を確認します。(上記スライドの左側)
こちらに「原産地資格割合が40%以上であること」に該当しますので
原料の価格と完成品の価格を計算するとVNM(非原産材料)は20%となり
原産資格割合は80%になりますので規則を満たすという事になります。
名称は複数あっても考え方は同じですので
惑わされないようご注意ください。