特恵受益国で生産された貨物であっても
第三国の原料を使って生産されていた場合は
実質的変更基準を満たす必要があります。
今回は実質的変更基準の一つ品目別分類規則の読み方を紹介します。
まずはHSコードの仕組みのおさらいです。
HSコードは9桁(通関上10桁)までありますが
基本的にFTA/EPAで使うのはそのうちの2桁、4桁、6桁になります。
上記の図のように
2桁は類
4桁は項
6桁は号
と呼ばれます。
これは重要ですので覚えてください。
そしてHSコードが確定したら品目別分類規則を見ます。
以下の例は日アセアンEPAでのHSコード8543.81の場合です。
HSコード8543.81の貨物がアセアン各国から日本に輸入された場合で
貨物の原料がアセアン以外から来ている場合
RVC(原産資格割合)40%以上
か
CTH(HS頭4桁(項))の変更であり
かつ8542以外のものからである事
のどちらか一つを満たせばアセアンの原産品として認められます。
この品目別分類規則の一覧ですが
最近は税関HPで非常に見やすくなっております。
税関HPの原産地規則ポータルに入って品目別分類規則の欄を見ると
各国の品目別分類規則の協定文を確認できたり
HSコードを入力すれば検索もできてしまいます。
ちなみに上記で紹介した8543.81を日アセアンで検索すると
このように検索結果に品目別分類規則が表示されるので非常に便利です。
他にも多数機能がありますので是非ご利用ください。
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