世界には多くの自由貿易協定があり、
HSコードを用いて共通の品目別ルールを複数国間で共有しますが
HSコードは定期的に更新される為、年度別にみると違いが出てしまいます。
現時点ではHSコードは以下の6種類に分かれます。
HS 1988/1992, HS 1996, HS 2002, HS 2007, HS 2012, HS 2017
新しいバージョンのHSが発表されると今までのHSが他のものと統合したり
時代の変化に合わせて新たなHSが誕生したりします。
それはそれで必要な事かと思いますが、問題は全世界が常に最新のHSコードを
使用しているわけではないという事です。
例えば
Aという国ではHS2017を採用しているが
Bという国ではHS2007を採用しているというような事があります。
A国はHS2017で使用されているHS4403.23の品目について
B国の原産地規則を満たすための要件を調べようとしても
B国ではそのHSは存在しないのでB国の採用するHS2007を調べると
HS4403.20というのがA国でいうHS4403.23と同義だという事がわかったりします。
異なるHSのバージョンを使用する国へ輸出する際はこういった部分に気を
使う必要があるため非常に手間がかかります。
そんな時にとても役立つのが
UN TRADE STATISTICSのCORRESPONDENCE TABLESです
左側の縦一列のHSバージョンを基準として右側に移動するに伴い、
古いHSバージョンとの比較ができる形になります。
比較表はCSVファイルでダウンロードできますので
エクセルで表示すると以下のように異なるHSバージョン間での比較が可能です。
HS2017を採用する国から見るHS4403.23は
HS2007を採用する国ではHS4403.20になるという事が明確にわかります。
私自身このデータを用いて簡易変換ツールを作成しましたので
もしよろしければご利用いただければ幸いです。
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