HSコードの”HS”とは、”Harmonized Commodity Description and Coding System”
の略称であり、和訳すると“商品の名称及び分類についての統一システム”
となります。
HSコードはHS条約の品目表に基づいて作成されており、世界200か国・地域以上が
使用しているシステムです。
HSコードの使用目的としては
① 関税率の設定
② 国際貿易統計の編纂
③ 原産地の決定
④ 貿易交渉 (例; WTO EPA)が挙げられ当サイトで扱う分野は
①と③が主になります。
目次
HSコードの構成
「品目分類」とは、輸出入される貨物をHS品目表の一つの項目に当てはめることで、
日本では輸出で使用するHS品目表を「輸出統計品目表」、
輸入で使用するHS品目表を「実行関税率表」と呼びます。
例えば「精米」のHSコードを実行関税率表で調べると”1006.30″に分類されます。
この“1006.30”というHSコードを2桁毎に分解すると
頭2桁の10を「類」(Chapter)と呼び
頭4桁の1006を「項」(Heading)と呼び
頭6桁の100630を「号」(Subheading)と呼びます。
HSコードの構成を図で表すと以下のようになります。(精米のHSコード1006.30の例)
別の図で表すと以下のようになります。(精米のHSコード1006.30の例)
「類」(Chapter)の上の概念に「部(SECTION)」があり、
「精米」のHSコード”1006.30HS”は2部に属する事になります。
次の図は85類「電子機器及びその部分品」が「項(4桁)」「号(6桁)」と
進むにつれ品目の詳細が特定されていく様子を表しています。
この図を見ると「類(2桁)」レベルでは「機器」全体に対する大まかな分類になっており、
「項(4桁)」レベルでは「電動機」「発電機」「ケーブル」などより細かな分類になり、
「号(6桁)」レベルでは世界共通単位の中で最も深く品目を分類する事ができます。
これ以降の桁は各国が独自に定める分類規定に従う事になります。
類(2桁)の分類
項(4桁)の分類
号(6桁)の分類
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