HSコード分類の規則はブラックボックスであるため、税関と輸出入者等の間での意見相違の発生や
分類ミスが発生することは珍しいことではありません。
実際にどれほどのHSコード分類の誤りが発生しているのか正確な件数を把握する事はできませんが
カナダ政府監査機関が発行するレポートに参考になる情報が掲載されておりました。
カナダ税関の発表によるとカナダに輸入される貨物のおよそ20%がHSコードの分類に誤りがあると
報告されています。
更に2015年~2016年の会計年度においては2100万CAD(カナダドル)の輸入者に対する追徴課税が
HSコード分類の誤りによって発生しているとの報告もあります。
HSコード分類は貿易手続きの中では軽視されがちな分野ではありますが、万が一意見相違や誤りが
あれば重大な事故につながる恐れがあるため、極力事前教示制度等輸入国税関への相談は欠かさない
ようにしたいものです。
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